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2010年5月26日 (水)

金山沢オフピステ

 栂池ヒュッテには、こんな山の上にと思うようなきれいなお風呂があります。食事は一応フルコース。45年ぐらい前、この近くに建っていた大学山小屋での1年生5月合宿では、10日間風呂なし、電気なしのランプ生活、メリケン粉の味がするカレーライス。それはそれは寂しい合宿でした。同じ場所なのですが天と地の差があります。加えて、山小屋合宿の間、女の子を一人も見ません。当時18歳の紅顔の少年としましては、帰りの中央線の車内販売の女の子のミニスカートがとってもまぶしかった記憶があります。栂池ヒュッテ、空いていれば一人でも1室を占拠できますが、今回は連休初日、さすがに蚕棚でした。でも、シングルサイズですが、清潔なシーツのかかったお布団が用意されています。いわゆる山小屋の頭足頭足頭足とメザシのように寝る蚕棚とは雲泥の差があります。隣は、同じ年ぐらいのソロのおじさま。上は若い女の子でした。皆様とっても早くお休みになるので、ビールを飲んだあとのトイレは気を使います。
 朝。4:00起床、そっと荷物を持ち出して用意をしました。5:00出発。自然園を抜けて、船越の頭を目指します。途中日の出。以前6月に同じルートを通った時は、水芭蕉が咲いていました。所々沢に水があふれ、飛び越えたり、迂回したりけっこう時間をとられましたが、今回は5月、一直線で自然園を抜けます。軽い登りにさしかかった所で、スキーをはずし、例によって細引きで引っぱりました。腰掛けやすそうな、ダテカンバの枝で休憩。朝食にします。宿で握り飯を用意してくれました。後ろを見ていると同じルートを登山者が登ってきます。スキーは持っていないようです。背丈からして昨夜同宿の女の子のようです。ソロかと感心しているのもつかの間、町を歩いているような軽快なスピードで横を通りすぎました。032 最後の急斜面の手前、ダテカンバで休憩です。せっかく持って来たので、湯を沸かしコーヒーを入れようとしました。少し苦労をして、やっと湧いたのでチタンコップの上にドリップを置き、やけどをしないよう手袋をつけ、湯を注ごうとしました。アレ、今置いたはずのコップがありません。昨日からの風が持って行ってしまったようです。20メートルほどしたの斜面を転がっていきました。ちょっと環境破壊、ごめんなさい。
 稜線まであと30メートル、どんどん風が強くなってきます。ピッケルを刺し、しゃがんで待機姿勢をとる時間が長くなってきました。そんな時、ソロの女の子が降りてきました。小蓮華まで行くと言っていましたが、稜線は風が強すぎてあきらめたそうです。表面からは判らないのですが、ちょうど足下、ピッケルが抵抗なく入る部分がありました。雪の割れ目、大げさに言えば、クレバスです。ここを踏み固めれば、スキーを履く場所はできそう。ちょうど、昨日同宿のおじさまも稜線から降りてきました。
 割れ目にそって踏み固めていくと、ちょうどスキーを履くのに都合の良い場所が確保できました。クランポンを外し、何とかスキーを履く事ができました。子供の時に、スキーを教えてくれた叔父貴から、やかましく言われた、スキーを履く時のお作法が大切な事、このような場所ではよく判ります。スキーを履く場所は、必ず水平に整地しなさい。谷側のスキーを先に履きましょう。ビンディングを固定するまで、流れ止めはしっかり握っていましょう。
 スキーを履くといつもの事ですが、急斜面の恐怖感がいっぺんになくなりました。やはり私はスキーヤーであって、登山家ではなさそうです。船越の頭から続く大斜面を一気に滑り降りました。気持ちいい、でもなんでこんなにすぐ終わってしまうのだろう。いつも感じる事です。金山沢へは、自然に降りていけば入る事ができます。その下部は、右側からのデブリで埋め尽くされていました。下の方は岩、土砂まじりです。斜面左側雪の割れ目ぎりぎりに滑って大雪渓に合流しました。
 


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